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ラクリマ種は、マルケ州を中心に中部~南イタリアで親しまれているブドウ品種ですが、その元祖がこのラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ種と言われています。イタリア語で「涙=ラクリマ」と名付けられましたが、その由来は、完熟すると厚い果皮が裂け果汁が涙のようにしたたるから、或はやや長めのブドウの形が雫型に見えるから、とも言われています。
古くからアンコーナ県で造られてきた伝統品種で、1167年に「神聖ローマ帝国のフリードリヒ1世がモッロ・ダルバ滞在中にラクリマで造ったワインを飲み、以後このワインを好んだ」という記録が残されています。
このブドウ品種は栽培が難しいため、衰退の一途をたどっていましたが、ラクリマの価値を見出し、復権させようといくつかの造り手が立ち上がり、1985年についにDOC認定を獲得。
しかし、限られた場所でしか栽培されていないため、非常に生産量が少ないブドウです。
ラクリマの特徴は何と言ってもバラの花束を思わせる芳しい香り。やわらかな果実味のフレッシュな味わいのものもあれば、長期熟成のポテンシャルを持つ重厚なタイプもあり、造り手によって様々な表情を見せることから、世界的に注目を集めている土着品種の一つです。
アペニン山脈とアドリア海の間に挟まれたマルケ州アンコーナ県のエシノ川渓谷沿いで、代々ブドウ栽培を続けてきたマッテイ家。現在は、二代目にあたるダニーロ(Danilo) とステファニア(Stefania)夫妻によって、地元マルケ州の土着品種のワインを中心に、数多くのワインを造り続けています。
20世紀初頭、ダニーロの祖父は収穫したブドウを近隣のワイナリーへ販売していました。1950年代の終わりに、ダニーロの両親である、マリオとマリアが受け継ぐと、さらに拡大する需要に応えるため、ブドウ畑を大きく増やしていきました。また、彼らはワイナリーへブドウを販売するだけではなく、自身のワインを造り、直接地元のマーケットで販売するようになりました。
二人は何よりも地元の人々を重視してワイン造りを行いました。毎年買ってくれているお客を優先し、まず地元で最初にリリースし、その後イタリア他州で販売する、という手法をとっていました。
1980年代半ば、このワイナリーをダニーロが受け継ぐと、彼は栽培をビオロジックに切り替えつつ、品質を高めることに情熱を傾けるようになりました。
現在では、ブドウ畑の面積は100ヘクタールにも及んでおり、様々なブドウを栽培しています。セラーには100Lの小型サイズから50HLの大型サイズまで、数多くの温度管理機能付きのステンレスタンクが並び、伝統製法を踏襲しつつも近代設備を整えて質の高いワインを安定的に作る土台も整えています。
イタリア半島(アペニン半島)の中部、ちょうどブーツ型に例えられる国土のふくらはぎあたりの位置にあるのがマルケ州です。州都アンコーナは、ギリシャ人によって建設され、中世のころは海洋都市として栄えた歴史ある港町です。西にアペニン山脈、東にはアドリア海が広がっており、およそ2/3が緩やかな丘陵地で、ブドウ栽培にも適しています。
長い沿岸部では漁業が盛んでイタリアで第三位の規模を誇ります。一方で山側では酪農や畜産業も盛んで、トリュフの名産地であるお隣ウンブリアと同様、マルケでも質の高いトリュフが収穫されています。マルケ州のワインは、この豊かな食文化とともに発展してきました。
マルケ州のワイン造りの歴史は長く、古代ローマ時代まで遡ります。粘土質と石灰質が入り混じる土壌は、ワイン用ブドウ栽培に非常に適しており、アドリア海沿岸部は遥か昔からワインの銘醸地として知られていました。
紀元前3世紀~2世紀頃には、アンコーナの南にあるコーネロ産の赤ワインが名品として名高かったようです。古代ローマの有名な将軍プリニウスは「アドリア海沿岸で造られたワインの中で最も優れている」と絶賛したと言われています。
現在では、シーフードと合うワインとして世界的に有名なヴェルディッキオ種の白ワイン、肉料理に合うフルボディタイプの赤ワインD.O.C.G.コーネロの他、地場ブドウを使った少量生産の上質な赤ワインも多く造られており、ワイン愛好家にとっては見逃せない産地の一つです。
|| 商品名
|| テイスティングコメント
ラクリマ種は、マルケ州を中心に中部~南イタリアで親しまれているブドウ品種ですが、その元祖がこのラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ種と言われています。イタリア語で「涙=ラクリマ」と名付けられましたが、その由来は、完熟すると厚い果皮が裂け果汁が涙のようにしたたるから、或はやや長めのブドウの形が雫型に見えるから、とも言われています。
古くからアンコーナ県で造られてきた伝統品種で、1167年に「神聖ローマ帝国のフリードリヒ1世がモッロ・ダルバ滞在中にラクリマで造ったワインを飲み、以後このワインを好んだ」という記録が残されています。
このブドウ品種は栽培が難しいため、衰退の一途をたどっていましたが、ラクリマの価値を見出し、復権させようといくつかの造り手が立ち上がり、1985年についにDOC認定を獲得。
しかし、限られた場所でしか栽培されていないため、非常に生産量が少ないブドウです。
ラクリマの特徴は何と言ってもバラの花束を思わせる芳しい香り。やわらかな果実味のフレッシュな味わいのものもあれば、長期熟成のポテンシャルを持つ重厚なタイプもあり、造り手によって様々な表情を見せることから、世界的に注目を集めている土着品種の一つです。
アペニン山脈とアドリア海の間に挟まれたマルケ州アンコーナ県のエシノ川渓谷沿いで、代々ブドウ栽培を続けてきたマッテイ家。現在は、二代目にあたるダニーロ(Danilo) とステファニア(Stefania)夫妻によって、地元マルケ州の土着品種のワインを中心に、数多くのワインを造り続けています。
20世紀初頭、ダニーロの祖父は収穫したブドウを近隣のワイナリーへ販売していました。1950年代の終わりに、ダニーロの両親である、マリオとマリアが受け継ぐと、さらに拡大する需要に応えるため、ブドウ畑を大きく増やしていきました。また、彼らはワイナリーへブドウを販売するだけではなく、自身のワインを造り、直接地元のマーケットで販売するようになりました。
二人は何よりも地元の人々を重視してワイン造りを行いました。毎年買ってくれているお客を優先し、まず地元で最初にリリースし、その後イタリア他州で販売する、という手法をとっていました。
1980年代半ば、このワイナリーをダニーロが受け継ぐと、彼は栽培をビオロジックに切り替えつつ、品質を高めることに情熱を傾けるようになりました。
現在では、ブドウ畑の面積は100ヘクタールにも及んでおり、様々なブドウを栽培しています。セラーには100Lの小型サイズから50HLの大型サイズまで、数多くの温度管理機能付きのステンレスタンクが並び、伝統製法を踏襲しつつも近代設備を整えて質の高いワインを安定的に作る土台も整えています。
イタリア半島(アペニン半島)の中部、ちょうどブーツ型に例えられる国土のふくらはぎあたりの位置にあるのがマルケ州です。州都アンコーナは、ギリシャ人によって建設され、中世のころは海洋都市として栄えた歴史ある港町です。西にアペニン山脈、東にはアドリア海が広がっており、およそ2/3が緩やかな丘陵地で、ブドウ栽培にも適しています。
長い沿岸部では漁業が盛んでイタリアで第三位の規模を誇ります。一方で山側では酪農や畜産業も盛んで、トリュフの名産地であるお隣ウンブリアと同様、マルケでも質の高いトリュフが収穫されています。マルケ州のワインは、この豊かな食文化とともに発展してきました。
マルケ州のワイン造りの歴史は長く、古代ローマ時代まで遡ります。粘土質と石灰質が入り混じる土壌は、ワイン用ブドウ栽培に非常に適しており、アドリア海沿岸部は遥か昔からワインの銘醸地として知られていました。
紀元前3世紀~2世紀頃には、アンコーナの南にあるコーネロ産の赤ワインが名品として名高かったようです。古代ローマの有名な将軍プリニウスは「アドリア海沿岸で造られたワインの中で最も優れている」と絶賛したと言われています。
現在では、シーフードと合うワインとして世界的に有名なヴェルディッキオ種の白ワイン、肉料理に合うフルボディタイプの赤ワインD.O.C.G.コーネロの他、地場ブドウを使った少量生産の上質な赤ワインも多く造られており、ワイン愛好家にとっては見逃せない産地の一つです。
750mlサイズのお好みのワインを入れることが出来ます。
※ギフトボックスと一緒にワインを複数本、お買い求め頂いたは、どちらの商品をギフトボックスに入れるか、注文時に「備考欄」にてご連絡ください。
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1本用・2本用・3本用の3種取り揃えておりますので用途に合わせてお選びくださいませ。
ワイン名(原語) | ラ・ローザ・ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ (LA ROSA LACRIMA DI MORRO D'ALBA) |
生産者名 | テヌータ・マッテイ(TENUTA MATTEI) |
原産国・地域 | イタリア・マルケ州 |
原産地呼称 | D.O.C. ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ |
ヴィンテージ | 2020年 |
ぶどう品種(栽培比率) | ラクリマ・ディ・モッロ・ダルバ |
タイプ | 赤ワイン |
内容量 | 750ml |
ご注意 | 開封後は要冷蔵の上お早めにお飲みください。 |
保存方法 | 要冷蔵 18℃以下 |
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