プラ・サヴィア PURA SAVIA
ボデガス・アルスピデ BODEGAS ARUSPIDE
プラ・サヴィアという名前に込められたものは、ぶどうの樹が大地から吸い上げた養分で作る樹液のイメージ。
その荒々しい生命力のある味わいを、純粋に、人の手や化学的な手を加えることなくワインに込めたいという造り手の熱い思いです。
厳選ブドウが含むたっぷりのポリフェノールで酸化を防ぐため、醸造中にSO2(二酸化硫黄)関連の酸化防止剤は一切添加されておりません。
昔から全く変わらず「ただ自然に造る」という手法、
「サン・スフル」という自然派の最高難度のワインがこの「プラ・サヴィア」です。
昔のままのワイン造りで、その過程で一切酸化防止剤を使わない、というシンプルな方法を意味します。
この特別なワインは、まずブドウ造りから始まります。
アルスピデの畑は、全てボデガ(蔵)の周囲に広がっているのですが、プラサヴィアの畑だけが例外で、ボデガから100km以上離れた、標高800から1000mという場所に畑が造られています。
標高が高い地域は、昼夜の寒暖差が激しく、夏でも、30度を超える気温が夜には一気に10度以上も下がります。
この寒暖差で収穫が遅くなり、通常の畑のものより豊富にポリフェノールが蓄えられます。
タンニンやアントシアニンといったポリフェノール類は、抗酸化作用を持ちます。
これを酸化防止剤の代わりに使えるくらい、豊富に含んでいることが大前提。
そのため原料のぶどうには特別こだわっているのです。
とはいっても、ポリフェノール豊富だからといって
酸化防止剤なしで安心して造れるほどではありません。
仕込みの時期、特に発酵が活発になる2~3週間の間、
フェデリコはボデガに泊まり込みで、
寝ずにワインの見回りをします。
異常がでた場合、すぐに対処しなければ、
桶丸ごとダメにしてしまう、
そのようなリスクが常に付きまとうからです。
出来上がったワインは非常に安定しており、海外への輸送はもちろん、ふつうに店頭で販売することもできます。
「サン・スフルはデリケートだから、輸送で味が変わって本来の味が楽しめない」
なんてこともなく、遠く離れた日本でもその味わいを楽しむことができるのです!!
春の野草を束ねたような、強烈で生命力のある香り。
アメリカンチェリーやスグリ、ローズマリーやタイムの野生的なハーブの香りに、クローヴやアニスといった甘苦いスパイス、オリーブや香木を思わせる深みのある特徴的な香りが混じります。
一口飲むと、まず感じるのは辛口のストイックな印象。
シャープな酸味、スパイスの香りに続いてチェリーやブラックベリー、プラムといった果実の甘酸っぱい味わいが広がってきます。
タイムやローズマリーといったスパイスの苦み、渋み、ピリピリと感じるような活き活きとした味わいがあります。
口の奥や舌にはしっとりとしたコクが感じられます。
酸味、甘み、滋味に富んだ苦み(旨みも感じます)・・・といろんな要素が味わえますので、様々な料理に合わせて活躍してくれます。
味覚には甘み、酸味、塩味、苦み、そして旨み、の五味がある、と言われます。
食事もこの五味をバランスよく感じさせるのが良い、とされますが、このプラ・サヴィアは塩味を除く4つの要素がありますので、お食事に合わせることでより料理の魅力を引き立てる、そんなワインです。
お料理には、塩味と、若干旨みを補うようなものがお勧めです。
トマトや鰹節、コンブなどを使って塩をしっかり利かせた料理がお勧め!
和食も良く合います。
アルスピデは、今スペインで最も注目される、自然派生産者!酸化防止剤無添加、完全無農薬栽培・・・
複数の公的機関が認定、畑からワイン造りまでまるごと自然派の長い伝統を持つワイナリーです!
醸造家=エノロジスト は、ずっと蔵にいるわけではありません。良いワインには良いぶどうが必要。そのため、毎日ブドウ畑を見て回ります。醸造学校で教鞭をとるお父さんと一緒に回り、教えてもらうことも・・・
入口に並ぶツボはアンフォラと呼ばれる昔ながらのワイン造りの道具です。(アルスピデではまだまだ 現役)
同じものが地下セラーに並び、ワイン造りの最初の段階はこのツボの中で行われます。
樽の中のワインはここで静かに熟成します。例え地上が40℃を超えても、この地下深いセラーはひんやり15度前後を保ち続けます。
自然派ワインは繊細な生き物。
健康に熟成が進んでいるかどうか、こうやって頻繁にチェックしているのです。
最終チェック。満足行く出来栄えです!
毎日の厳しい仕事も、この時の為。