ソットリーヴァ・アンティカ インスティテュート・エノロジコ・イタリアーノ
Sottriva Antica INSTITUTO ENOLOGICO ITALIANO
イタリアのソアヴェ(ヴェローナ)に本拠地を構え、イタリア各地のファインワインを生産するI.E.I.。
そのラインナップは幅広く、北はピエモンテ、アルト・アディジェから、トスカーナに プーリア、モリーゼ、そしてシチリアにサルデーニャとイタリア全土で生産されています。
さらに、ヴェネト州には3つの異なるエリアにそれぞれ畑を持ち、総面積は200haほど所有。ソアヴェ・クラッシコDOC、ヴァルポリチェッラ・アマローネクラッシコDOC、アルコーレDOCの3つで、年間生産量はおよそ800万本です。
しかし、この「I.E.I.」のすべてのワインは、 ブドウを絞るところから自社で管理するセラーで瓶詰まで行い、ラベル貼りもされます。つまり、イタリアの安ワインによく見られるような、バルク買いしたワインに自社のオリジナルラベルを張って販売するなどは一切していません。
それだけ品質の良いワイン造りを心がけ、自分たちの納得のいくものだけを世界に送り出しているのです。
Sottorivtaとは、ヴェローナの中心にある古い地区。
中世の雰囲気を色濃く残したこの地域にI.E.I.は
最初のエノテカ(ワイン販売店)を設けました。
昔から多くの食堂(オステリア)があり、家具職人、
モザイク職人が住む伝統的な、古き良きソットリーヴァ地区、
この地への愛着から生まれたのがこのワインです。
ヴェローナに旅行した方は、もしかしたらこの古いエノテカと、
このワインを目にしているかもしれません。
イタリアと言えばピッツァ、パスタ。しかし、ここヴェローナではお米の料理も名物です。美味しいリゾットと、すっきりと辛口で飲みやすいワインは、とても相性のよい組み合わせ。かつてナポレオンの支配からフランス統治下になったこともあり、肉料理のレパートリーも豊富です。
このソットリーヴァ・アンティカのシリーズは、シャルドネ、カベルネ・ソーヴィニョン、メルロと3種類あります。
どれもフランス産で有名なブドウで作られていますが、ここヴェネト州のアルコーレで作ると雰囲気が少し変わるので不思議です。
ソットリーヴァ・アンティカ カベルネ・ソーヴィニョン:
●ワイン造り
畑はヴィチェンツァとトレヴィーソの間、丘陵が広がる地域です。内陸のヴェローナより、やや海よりの地域です。土壌も粘土より砂利質が増え、ミネラルのあるエリアで、カベルネ・ソーヴィニョン向きの場所を選んで栽培します。
優しくプレスして破砕した果実を15日間とメルロより長めに醸しを行います。アルコール発酵はその後摂氏26度で行われます。
●テイスティング
色調は照りのある濃いめの赤紫色。香りは強めで、新鮮なブラックベリーの果実味と共に、ハーブ、トマトの葉といった要素も感じます。カベルネ種は他品種に比べタンニン(渋み)が強いのが特徴。しかし、このワインは滑らかさもあり、バランスが良い仕上がりです。辛口で余韻が長く楽しめるワイン。飲んだ後にもカシス、ブラックベリーのような果実味を余韻に感じます。
●合わせる料理
やや味が濃い目のスープ、パスタと豆と肉を使った伝統的なヴェネト料理に合わせるのがお薦めです。他にも、赤い肉(牛肉や羊の肉)の料理とは全般的に良く合います。