「辛口」「甘口」について
ロゼワインの味を選ぶ際、大きくわけて甘口、辛口があります。まず基礎的な部分を知り、その中からロゼワインを選べるようになりましょう。辛口
今、辛口のロゼワインが多く増えていることで知られています。まずロゼワインは、セニエ法や混醸法、直接圧搾法と呼ばれる3つの醸造法で造られており、本格的な辛口ロゼワインは、これらの醸造法が使われることが多くなります。ブドウ果汁に果皮や種子を漬け込む“醸し”の途中、または発酵中か圧搾中か、そのタイミングは違いますが、基本的にどれも黒ブドウの果皮から軽く色を出してから、果皮と種子、果汁を分離することが目的です。その後、ピンク色の果汁が残り、そこから白ワインと同様の醸造工程を経てロゼワインが完成します。
ワインの甘口、辛口の違いなのですが、発酵方法によって大きく変わってきます。発酵前のブドウ果汁である果醪(かもろみ)に添加された酵母(または、天然酵母)は糖分を餌としてアルコール発酵をするため、発酵終了後にどれだけ糖分が残っているかで、辛口か甘口かが決まります。
辛口ロゼワインは、アルコール発酵において糖分を残さずにドライに仕上げたワインですので、赤ワインのような軽い渋みと白ワインのフレッシュさを楽しめますし、どれだけ果皮から色を抽出するかで色味も変わってくるので、かなりの数のロゼワインができることになります。
辛口のロゼワインは、さまざまな料理に合わせやすい万能タイプなので、食卓にあるととても便利です。
甘口
日本では、ワイン初心者や女性向けに甘口ロゼワインが多く市場を席巻していたことから、「ロゼ=甘口」というイメージが定着し、今も根強く残っています。ですが、フランスをはじめとした欧州の場合、ロゼワインのほとんどは辛口で造られており、近年は日本でも辛口ロゼワインの魅力が広まりつつあります。
甘口ワインは、アルコール発酵において糖分を残した状態で熟成されたり、ショ糖などを添加したりして造られます。
甘いロゼワインワインは、ワイン初心者の方や渋みになれていない方、デザートワインとして楽しみたいという方にはおすすめです。
さらに、辛味のある食事や甘さを感じさせる食事、スイーツと合わせやすいなど、マリアージュも広く楽しめます。
このようにシチュエーションによっては、甘口のロゼワインもおすすめですので、ぜひ試してみてください。