ボルドー・グレーテスト・コレクション・6テロワール
BORDEAUX GREATEST COLLECTION LES 6 TERROIRS
ボルドー全域に精通するネゴシアン(ワイン仲買人)であり、シャトー運営も手掛ける生産者でもあるメゾン・リヴィエールのセラーから、フランス出身のワインスペシャリスト、クリストフ・カスタニエ氏と、ワインショップソムリエのソムリエ陣が、「ボルドーの多様性を感じられる傑作」をテーマに厳選しました。ボルドー銘村の紋章や街並みが描かれたオリジナル・パッケージに詰めて現地からお届けします。
ボルドー、メドック、グラーヴ、そしてクレマンやロゼも含む、多彩な味わいを飲み比べできる、ボルドーファン垂涎のセットになっています。
ボルドーには、2021年現在で60の原産地統制名称(AOC)があり、各AOCのテロワール(畑の場所、土壌、気候、作り手)を反映したワインを造っています。
重厚な赤ワインが有名なボルドーですが、赤ワインだけでなく爽やかな辛口白ワイン、ロゼ、そしてシャンパン製法で造られるスパークリングワインであるクレマン、と様々なワインが造られています。
世界的に知られる産地というプレッシャーの中、世界最高峰レベルの産地で生産者たちが切磋琢磨を繰り返し、あらゆるタイプのワインが世に出る機会を待っている、といっても過言ではありません。まだ無名であっても、今後急激に評価が高まり人気が出てくるAOCはいくつもありますが、そういった隠れた現地の情報をキャッチして、先回りして日本へ紹介していくのも私の仕事の一つです。
今回のセットも、現地と特別なパイプを持つワインのスペシャリストのカスタニエ氏が参加、広大なボルドー全域から、これから世にでるような、今注目すべきアペラシオンを選りすぐりました。
ボルドーの王道である重厚な味わいのメドックの赤ワイン、急速に評価が高まり注目を集める産地であるカノン・フロンサックのエレガントな赤ワイン、フランス人たちに日常飲むワインとして人気のアントル・ドゥー・メールの白ワイン、ボルドー最高級の白ワイン銘醸地として名高いグラーヴの白ワイン、白ワイン以上にフランスで飲まれるロゼの中でも人気の辛口ボルドーロゼ、そしてシャンパーニュと同じ瓶内二次発酵で造られるクレマン・ド・ボルドーと、今飲むべきボルドーの注目AOC6種をセレクトしました。ボルドーの現地プロ達が「今が買い」と推す旬のワインを知りたいボルドーファンはもちろん、ワインを飲み始めた人にとってもお勧めできる内容です。
1970年にフランスで生まれる。
幼少時代に母国フランスを発ち、その後18年間をアフリカで、4年間をアメリカで過ごす。
1980年代後半からワインビジネスを確立するために来日するようになり、それから約15年
間の歳月の中でワインのフリーランス、スペシャリストとして経験を積み、日本のワイン市場の発展に多大な貢献をしてきた。
2008年にPerfect Wines 社を設立し、日本だけでなくアジア全域と南米へと活動の場を広げる。「次世代のスターワインの仕掛け人」として、フランス中を駆け回り、優れた小規模生産者を発掘。
親日家でもあり、流暢な日本語を操り、ワインセミナーや、ワイン展示会への出店、また店頭でのデモンストレーションなど様々な活動をこなし、お客様と直にふれあいその感想を聞くことを楽しみとしている。
メゾン・リヴィエールは1875年設立、創業100年を超える老舗のワイン会社。
サンテミリオンを本拠地に、優れたボルドーワインを生産・調達する会社として知られており、大量生産品ではなく、熟成も可能な高品質なワインを長きに渡って扱っている信頼のおけるサプライヤーです。
当主であるフィリップ・リヴィエール氏は、兄のジャン・ピエール氏と共に5つの自社シャトーを経営しており、サンテミリオン、リュサック・サンテミリオン、グラーヴ、ソーテルヌ等の銘醸地の畑を所有しています。また、ボルドー特級ワインの仲買や、小さな優良生産者と販売契約を結びフランス国内及び海外に卸す仕事も行っています(海外輸出比率は60%で、取り扱いワインの半分はグラン・ヴァンと言われる高級ワインです)。
ワイン造りだけでなく、ワイン選定においても、一貫して厳しい品質基準をクリアしたものを集めており、幅広い人脈を駆使しながら、ネームヴァリューに拘らず、無名であっても素晴らしい品質のワイン、今後注目されるであろうワインを探して集めています。また、赤ワインならば「長く寝かせておいても品質が落ちない優れたワイン」であることも重視しています。
これは、英国や日本のマーケット向けにビジネスをやる上では大切なポイントです。ストックされた良質なワインを飲み頃まで保管し、美味しい頃合いを見てリリースし、伝統的なボルドーワインの啓蒙に努めています。
今回のボルドー・グレーテスト・コレクション6テロワールにおいても、同社の豊富なコレクションの中から注目すべきAOCのワインを選りすぐってもらいました。
お届けの荷姿について
パッケージの表面にエアパッキンを巻き、お送りします。他ワインとの同梱はできません。
メドックは北側にあるメドックと、南寄りのオー・メドックに分かれています。北側は川の下流となるため、砂利や小石より粘土の堆積比率が多いので、自然とメルロ種の栽培比率が増えていきます。このシャトー・ルバンは北側のメドックなので、メルロの栽培比率が高いシャトーなのです。 今回選んだ2016年ヴィンテージは、2009年、2010年、2015年といったグレート・ヴィンテージに匹敵する偉大な年と言われています。中でもメルロ種の出来が素晴らしいと言われており、伸びやかで美しい酸とジューシーな果実味、豊かなタンニンが感じられます。
メドックに典型的なグラーヴ(砂利)の堆積した、排水性の良い土壌と、ジロンド川によって運ばれた粘土質の土壌が入り混じった、メドックらしい典型的な土壌を持つが、上質な粘土石灰質土壌の畑は、メルロ主体で栽培されています。
伝統的なボルドーの醸造方で仕込み、フレンチオーク樽(うち30%は新樽)で12~14カ月熟成させます。
カノン・フロンサックは、近年多くの評論家が注目し始めた、これからスターになる可能性を秘めた素晴らしい産地です。銘醸地ポムロールから15kmほど西にあり、粘土石灰質土壌の素晴らしい土地はメルロ種と素晴らしい相性を見せます。17世紀ごろは、ボルドーで最も上質なワインを生む産地の一つとして有名で、当時の取引価格はサンテミリオンを上回っていました。しかし、フィロキセラ禍により畑が荒廃したことで低迷していきました。今その復活の兆しが表れている産地なのです。ベリーやプラムを思わせるジューシーな果実味の豊かで洗練された味わいがあり、熟成とともにトリュフやスパイスの香りが感じられます。このように、親しみやすさと複雑な味わいの両面が楽しめるのが魅力です。因みに、「カノン」と名乗れるのは斜面部分にある畑のみ。水はけもよく日照にも恵まれる斜面の上質なブドウを使い、ワンランク上の味わいのワインを生み出します。
Saint Michel de Fronsacという場所にあるコミューン。畑は粘土石灰質、砂利質の土壌。ブドウは手摘み収穫され、伝統的な手法で、ステンレスタンクを用いて3週間以上かけて発酵させます。その後ボトル詰めの前に18か月間樽熟成を行います。
最近では高級ワイン並の収量制限を行い、或は高名なコンサルタントを招き、格付けシャトー並の評価を得るシャトーも出現し、土壌のポテンシャルの高さが証明されています。赤白共にシンデレラワインが次々と登場している、目の離せない産地の一つとなっています。
このワインはそんなアントル・ドゥー・メールの典型的なスタイルですが、3品種をアッサンブラージュすることで、爽やかな味わいの中にも複雑味を表現しているのが特徴です。
畑はGrezillacという町の付近にあり、アントル・ドゥー・メールで典型的な粘土石灰質の土壌です。
伝統的な醸造方法に従いますが、その過程で近年の醸造学の研究結果を反映し、発酵時の温度を低く抑えるようにします。品種ごとに造られた3種のブドウのワインを、最終的にバランスを取りつつアッサンブラージュして仕上げています。
しかし、今ボルドーで旬と言えるのはグラーヴの白ワインです。メドック、サンテミリオンといったボルドーの主要産地の中で、唯一白ワインでもAOCグラーヴと名乗れる産地で、フレッシュな味わいの中にも凝縮感と複雑味を表現するワインは、今では世界中のワイン通を虜にしています。その証拠に、現地ではグラーヴのシャトーが赤白両方出している場合、たいてい白ワインの方が高い価格で売られているものです。
Bel Air(Bel=美しい、Air=空気) の名が示す通り、グラーヴで最も標高の高いところにあり、風通しの良い大地にあるシャトー。土壌はライムストーン石灰岩と粘土質の層の上に砂利質(グラーヴ)が堆積した水はけのよい土壌です。グリーンハーヴェストで収量制限を行い、凝縮度を高めたブドウを使い、低温下で温度管理されたステンレスタンクで発酵。その後5カ月間澱とともに静置し(シュール・リー)、厚みのある味わいと複雑味を表現します。
ボルドー・ロゼの魅力は、何と言っても食事との合わせやすさです。野菜、魚介、肉料理となんでも合わせられます。しかも洋風の味付け以外に、和食、中華、アジアのスパイシーな料理であっても楽しめる懐の深さがロゼの一番の魅力。合わせるワインに困ったときは、とりあえずボルドー・ロゼ、という選択をすれば間違いないでしょう。
サンテミリオンの南のSainte Terreと呼ばれる砂質・粘土質の土壌のブドウを使用。畑では農薬や除草剤など化学的なものは使用せず、サステナブルな農法を行っています。グリーンハーヴェストを行い、凝縮感のあるブドウを造ります。醸造は温度管理機能のついたステンレスタンクで、低温で行います。
ベースとなる白ワインは、低温(12℃)で湿度90%の環境でコントロールされた状態で発酵を行います。 瓶内二次発酵させ、最低9か月熟成させます。1週間に3~5回、手作業でルミアージュを行います。
※ルミアージュ=動瓶とは、瓶内二次醗酵の熟成中に、発生する澱を瓶口に集める為、横に寝かせていた瓶を少しずつ揺らしながら、瓶口を下にして倒立(シュール・ポワント)させていく作業の事です。
セット内容 |
2016 シャトー・ルバン 2017 シャトー・デュ・ガザン 2019 シャトー・ヴレ・カイユ 2018 レ・テュイルリー・デュ・シャトー・ベル・エール・ガリエ 2020 ル・ロゼ・ド・ガロ NV アリエノール・ブリュット |
原産国・地域 | フランス・ボルドー |
タイプ | 赤ワイン、白ワイン、ロゼワイン、スパークリングワイン(白) |
内容量 | 750ml×6本 |
ご注意 | 開封後は要冷蔵の上お早めにお飲みください。 |
保存方法 | 要冷蔵 18℃以下 |