ボルドーワイン
ソムリエ厳選おすすめワイン
ボルドーのワインは異なるぶどう品種の調合による微妙な調和が持ち味。
数十万円もする高級ワインから、手頃なものまで、数千種ものラインナップを持つボルドーワイン。その中から、プロのソムリエが厳選し直輸入しました。
ボルドー好きの方も、そうでない方も一度お試しください。
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ボルドータイプのワイン
産地を指して単に「ボルドー」と言う場合が普通ですが、ボルドーワインの代表的な味わいから、「渋み、コク、滑らかな舌触りがあるエレガントな赤ワイン」を指して「ボルドータイプ」と呼ぶこともあります。
たとえばカリフォルニアのオーパス・ワンや、スペインの代表的な産地「リオハ」のワインなど。同じブドウ品種を使うこともあれば、地場品種を使うこともありますが、多くのワイン産地がボルドーワインの技術を導入し、その味わいを目指して成長してきました。
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ソムリエ一押し、おすすめ特集!
ボルドーワインの特徴と通販での選び方
ワインと言えば、フランス。ワイン文化の歴史の長さがもちろん、世界中のワインファンが愛する高級ワインを数多く生産するワイン大国です。
そんなフランスワインを代表する産地のひとつが、ボルドー。
「ワインはボルドー」と耳にしたことがある方も多いと思いますが、一体ボルドーのワインとはどんな特徴があり、どのようにして通販で選べば良いのでしょうか。
ここでは、ボルドーワインの特徴をはじめ、ワイン通販での選び方について解説していきます。
ここからは、造られ方の特徴や味わいの特徴などを詳しくご紹介していきます。
造られ方の特徴
ボルドーワインは、ブドウ品種をブレンド(アサンブラージュ)して造られるのが特徴です。ボルドーではAOC(Appellation d'Origine Controlee)と呼ばれている原産地統制呼称で、使用できるブドウ品種が限られていますが、使用できる品種をバランス良くブレンドして醸造する、というスタイルが大きな特徴となっています。例えば、ボルドーと双璧をなすフランスのワイン銘醸地にブルゴーニュがありますが、こちらは単一品種でワインが造られるのが特徴的です。
一部、ブレンドして造られるワインもありますが、多くのAOCで認定されるワインは、赤ワインはピノ・ノワール、白ワインはシャルドネだけを使用して醸造されます。
そのため、ブルゴーニュ地方ではそのヴィンテージの影響がワインにダイレクトにあらわれたり、生産者の醸造技術や哲学が分かりやすいという特徴があります。
一方、ボルドーもヴィンテージの影響は受けますが、二品種、三品種とバランスよく味わいを整えるようにブレンドされるため、比較的安定した味わいを毎年造り出しやすいというところがポイントでしょう。
また、ブルゴーニュワインと比較すると、タンニンが強いブドウ品種を使用しているため、数年〜数十年先の熟成を見越した醸造が行われることも多い傾向にあります。
ボルドーの醸造の特徴は、まずブドウ品種をブレンドするということをベースに覚えておくと分かりやすいのではないでしょうか。
味の特徴
さて、醸造の特徴を掴めば、ボルドーワインの味わいの特徴も理解しやすくなってくるはずです。ここからは、ボルドーワインの味わいの特徴について解説していきます。
ボルドーの若い赤ワインの味の特徴
ボルドーの赤ワインに使用される有名な主要品種は、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フランなど。これらのブドウ品種から造られるワインは果実味に溢れた、タンニンが強めのボリューム感あるワインとなります。
また、冷涼な地域だったり、熟しきらない場合、メトキシピラジンと呼ばれるピーマン香を思わせる香り成分が生成されるため、やや青っぽいニュアンスも感じられるものが多いのが傾向です。そのため、ボルドーの若い赤ワインは、一般的に青いニュアンスや爽やかさ、強めのタンニンが特徴となります。
ただし、長期間の熟成を目的とした赤ワインの場合はタンニンが荒々しく感じられることもありますが、若くして飲みやすいバランスに仕上げられた赤ワインも豊富に存在します。
「ボルドーの若い赤ワインはフレッシュでありながら、タンニンもしっかりとした赤ワインが多い」と解釈しておくと選びやすくなるでしょう。
ボルドーの熟成させた赤ワインの味の特徴
ボルドーの赤ワインの多くは、タンニンが強いフルボディタイプが多いため、熟成を経ると味わいがとてもまろやかになり、飲みやすくなるのが特徴的です。赤ワインに含まれているポリフェノールで、口内でギシギシした感じを与えるのはタンニンという物質ですが、熟成を経るとタンニンは高分子化して沈殿します。
そのため、若い頃は収斂性(舌が乾くような味わい)が強く感じたワインであっても、口当たりや風味がまろやかになるのです。
また、前述したようにボルドーワインは複数のブドウ品種をブレンドしているため、熟成を経て複雑性が増し、よりエレガントで深みのある味わいへと変化していきます。
ボルドーワインの場合、若い赤ワインも魅力的ですが、やはり熟成を経た複雑性のある熟成ワインが面白いという方も少なくありません。若いワインと熟成されたボルドーワインを飲み比べしてみる、というのも面白いのでぜひ挑戦してみてください。
ボルドーの白ワインの味の特徴
ボルドーは、黒ブドウがそのほとんどの栽培面積を占めており、赤ワインが世界的には有名です。しかし、白ワインも素晴らしい品質のものが多く造られており、中でも甘口ワインに関しては世界三大貴腐ワインのひとつである、ソーテルヌが造られていることも忘れてはなりません。
ボルドーの白ワインは、ソーヴィニヨン・ブランとセミヨン、ミュスカデルのブレンドで造られているものが多く見受けられますが、ソーヴィニヨン・ブランとセミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン100%というものも多く存在しているので覚えておきましょう。
ソーヴィニヨン・ブランはハーブを思わせるフレッシュな香りを持ち、グレープフルーツやレモンなど柑橘系のニュアンスも楽しめるブドウ品種のひとつ。
特に、ガロンヌ川とドルドーニュ川に挟まれているアントル・ドゥ・メール地区で造られる白ワインは爽やかで、夏にぴったりの爽快感のある味わいが魅力です。
ボルドー地方は生ガキを多く食すると言われており、現地ではこのソーヴィニヨン・ブラン主体の爽やかな白ワインと楽しまれているようです。
ボルドーワインを知る基本的な情報になるので、ぜひ覚えておきましょう。
カベルネ・ソーヴィニョン
カベルネ・ソーヴィニヨンは、ボルドーワインになくてはならない黒ブドウ品種です。主に、左岸と呼ばれる産地の主要品種として使用されており、これにメルロやマルベック、プティ・ヴェルドがブレンドされることが多いようです。カベルネ・ソーヴィニョンは、水はけのよい砂礫質の土壌(砂や小石の多い土壌)と比較的温暖な気候を好む品種であり、ボルドー原産の品種であることから、この地に根付いた重要な品種です。
色はとても濃く、タンニン量が多いことからフルボディの力強い味わいのワインを生み出します。カベルネ・ソーヴィニヨンは、熟成が必要と言われている品種ですが、近年では若くしてバランス良く飲めるワインも造られるようになりました。
香りの特徴はブラックベリーやカシス、干し肉やクローブなどが特徴。アタックは力強く、スパイシーさを感じさせる複雑な味わいとなります。
ボルドーでは、カベルネ・ソーヴィニヨン100%という赤ワインは珍しいですが、カリフォルニアなどの新世界では、カベルネ・ソーヴィニヨンを単一品種として造る赤ワインも多く見受けられます。
メルロ
カベルネ・ソーヴィニヨンと同様に、ボルドーワインにとって重要な存在であるのがメルロ。メルロは、カベルネ・ソーヴィニヨンと比較すると、果実味がチャーミングで丸みがあり、タンニンも穏やかなのが特徴です。とはいえ、タンニンが弱いわけではなく、しっかりとしているので長期熟成に向いた素晴らしい黒ブドウとして世界中で栽培されています。保水力の高い粘土質や温暖な気候を好む品種であり、かの有名なシャトー・ペトリュスやシャトー・ル・パン、シャトーなどを有する、ポムロール、サンテミリオンの主要品種として有名です。
ブルーベリーやブラックチェリー、カシス、ミントなど豊かな果実味が特徴で、アタックも比較的まろやか。タンニンは穏やかで、余韻も長く飲みやすい赤ワインを造ります。
左岸では、骨格のあるカベルネ・ソーヴィニヨンの強さを和らげるような役割で使用されるなど、主役にも脇役にもなれる万能品種です。
カルメネール
カルメネールは、ボルドー原産のブドウ品種であり、フィロキセラ前のボルドーでは最も多く栽培されていた品種として知られています。赤いサクランボやクローブ、赤いベリーなど、果実味は豊かで、比較的メルロに近い風味を持っているのが特徴的です。また、甘みを感じさせるまろやかさも特徴的で、初心者でも飲みやすいワインを造ります。
ただ、現在はボルドーではなく、チリで大成功を収めている黒ブドウ品種であり、チリ産のカルメネールのワインに逸品なものが多く見受けられます。
ソーヴィニョン・ブラン
冷涼な地域をはじめ、温暖な地域まで世界中のさまざな産地で栽培されている白ブドウ品種です。比較的、石灰質の土壌を好みますが、それぞれのテロワールに適応しやすい万能タイプのブドウ品種として知られています。ボルドーでは、ソーヴィニヨン・ブランにセミヨンをブレンドするスタイルが多いですが、単一品種で造られている白ワインもあり、透明感のある爽やかな見た目に仕上げられています。
香りは、レモンやグレープフルーツ、パッションフルーツ、ツゲといった爽やかな香り。ハーブを使用した前菜やサラダとも相性は抜群です。
「3MH」「3MHA」「4MMP」と呼ばれているチオール系の香りが、このソーヴィニヨン・ブランの香りの特徴をあらわしていると研究で発表されて以来、この香りを導きだすための栽培法や醸造法、酵母選びなどが盛んに行われています。
一部、樽熟成を経たものもありますが、ボルドーでは爽やかに、夏場に飲まれるワインとして好まれているのが特徴的でしょう。
ここでは、ボルドーワインの通販での選び方のコツについてご紹介します。
当たり年から選ぶ
ボルドーワインを含め、ワインには当たり年と呼ばれているヴィンテージがあります。これは、使用ブドウが健全に育った年に使用されることが多く、当たり年のワインは品質が特に高いと言われ、購入の指標にされています。有名産地のシャトーの場合、ブドウの出来映えによってブレンド比率を変えたり、熟成年数を変えたりするので、当たり年のワインは注目しておくと良いでしょう。
では、簡単に主なボルドーの当たり年をご紹介します。
2000年
この年は、ミレニアムに当たる年だったことにくわえて、大変気候が良く素晴らしいブドウが収穫されたことで当たり年とされています。
2005年
この年は、とくにサンテミリオンやグラーブ、ソーテルヌなどがが当たり年とされています。
2009年
2009年は、ブドウ生育に理想的なだったヴィンテージであり、生産者の多くが最高の年だったと口を揃えたという伝説的なヴィンテージです。
2010年
2009年に続き、翌年の2010年も当たり年と言われています。特にグラーヴ、ペサック=レオニャンといった左岸のボルドーワインが素晴らしい出来映えだったと言われています。
2015年
2010年以来、最高の当たり年と呼ばれているのが2015年です。降雨時期、日照量、収穫時期などが完璧であり、理想的なブドウが収穫できたことで話題になりました。特に、マルゴーやポムロールの出来映えがよいと言われています。
金賞受賞のボルドーワインから選ぶ
ボルドーワインは、全体的に品質が高いため、知識が無いとなかなか選ぶのが難しい可能性があります。そんな方には、世界各地で開催されるワインコンクールで金賞を受賞したワインを選ぶのが確実でしょう。品質が担保されているのはもちろん、素晴らしいワインの選び方の指針となるはずです。
ワインショップソムリエでは、金賞を受賞したワインには印がついていたり、金賞受賞ワインをセットにしたものもご用意しています。ワイン選びに悩んだら、こういった部分も頼りにして選んでみてください。
シャトーは、フランス語で「城」を意味する言葉で、王侯貴族や豪商の宮殿という意味も持ちます。
18世頃より、メドックでワイン造りを行う商人貴族が大きな館に住んでいたことなどに関係し、お城のような意味を込めてワイナリーをシャトーと呼んでいたと言われています。
特に、ボルドーのシャトーには格付けが存在しており、メドックでは61のシャトーが第一級から第五級まで格付されています。
シャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトー・ムートン・ロートシルト、シャトー・ラトゥール、シャトー・マルゴー、シャトー・オー・ブリオンは、ボルドーのメドック最高峰の5大シャトーであり、世界中のワインファンに愛されるワインを生み出し続けているのです。
重厚なワインを飲みたい方
ボルドーワインは、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルロといった、比較的タンニンが多くボリューム感のある赤ワインが主体です。そのため、軽やかなワインよりも重厚なフルボディワインを飲みたい方におすすめです。白ワインは、比較的爽やかですので、シチュエーションに合わせて飲み分けするのも面白いでしょう。
ブルゴーニュワインとの飲み比べをしてみたい方
ボルドーと並び、世界的に有名なワイン産地がブルゴーニュです。ブルゴーニュは、ピノ・ノワールだけを使用したエレガントなワインが多いことから、ブレンドを主体とする重厚なボルドーワインとは対照的です。ボルドーとブルゴーニュという、二大ワイン産地を飲み比べてしてみたい、という方にもボルドーワインはおすすめです。
ワイン通になってみたい方
ワイン初心者の方はもちろん、これからワインに詳しくなりたい方にとっても、ボルドーワインの知識は必須です。シャトーの格付や、フルボディを代表するカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロという品種、ブレンド醸造という技法、貴腐ワイン、右岸、左岸などのテロワールの違いなど、これからワインを学ぶ上の基礎中の基礎が詰まっています。
これからワイン通を目指すのであれば、まずはボルドーワインから始めてみてはいかがでしょうか。
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